こんにちは。
cui cuico オーナーデザイナー
岸直子です。
私が靴づくりを始めたきっかけは何ですか?とご質問いただくことが多いので、
ここでお伝えできればと思います。
みなさんは、
小さな頃、自分が何をするのが好きだったか覚えていますか?
私は、絵を描くのが大好きで
毎日、女の子の絵を描いていました。
幼稚園でも、小学校でも、時間があるたびにお姫さまの絵を描いていて。
カラフルで綺麗なドレスを着て、可愛いお姫様の絵。
ファッションも大好きで、幼稚園の頃から自分の洋服のコーディネートをいつも楽しんでいたことを覚えています。
10代になってからはテスト勉強がしたくなくて、好きだったバッグブランドを真似て、独学でバッグを作ったり、編み物をしたり。
手を動かして可愛いものを作るのが大好きでした。
この頃はただ好き、というだけで
仕事にしようとは思っていなくて
この頃の夢は、英語が大好きで海外に行きたくて
中学生の頃は、毎日、早朝の英会話ラジオを聞いて勉強したり
そのがんばりが親に認めてもらえて(笑)
英会話スクールにずっと通わせてもらっていました。
大学に入って、中学生からの夢だった海外留学を叶えよう!と
イギリスに行く決心をした時、
まず一番に思ったのは
せっかく行くのだから、日本人とはなるべく関わらないこと笑。
なので、事前に国内の留学プログラムは申し込みせず
最初の数日分のホステルの予約だけして旅立ちました。
現地に着いてから、ステイ先や英会話スクールを新聞などで探して見つける
(何のアテもないので)という強者ぶり。
今では良くやったな…と自分でも思います。
ただ一つだけ、事前に申し込みをしてから向かったことがあります。
それはロンドンのファッションカレッジのシューメーカーコースの受講でした。
英語は好きだけど、したいことをするための手段。
じゃあ何がしたい?と思った時、”靴づくり”という答えを
その時の私の中に見つけたのです。
大好きなファッションや自分の好きなお洒落を楽しむために、
ハイヒールやパンプスを履くようになって
足が痛くなるたびに、
なんでこんなに辛い思いをしなきゃいけないんだろう?
素敵な自分になりたくて
みんな、ヒールの靴をがんばって履いているのに
必ずどこかが当たって痛くて
うまく歩けなくて
姿勢も歩き方も崩れて
結局、靴を履いているその姿が全然美しくない。
美しさを求めて、逆に美しくない自分になってしまっている。
ものすごく本末転倒なことだ、と
自分の中で靴へのジレンマを感じていました。
私はわがままだし、願いは全部叶えたい。諦めたくない。
美しくて快適でありたい、という女性の願いを、靴で全部叶えたい。
それが、靴づくりを目指した原点でした。
まだまだスタートしたばかりの、私の靴づくりへの道。
続きはこちらに書きました。
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